外国の人たちに人気がある日本の伝統芸能の代表的なものは歌舞伎、能、文楽などがあります。
中でも文楽は人形劇であるという点でユニークなことから、とても注目されています。
私は夏休み子供文楽劇場ではじめて国立文楽劇場に足を運び、それからファンになってしまいました。
大阪の国立文楽劇場では、1月、4月、7〜8月、11月には本公演があります。大阪で外国人を案内するならぜひ文楽に連れて行ってあげましょう。とても喜んでもらえるはずです!
東京では国立劇場小劇場で文楽が上演されています。公演はだいたい2月、5月、9月、12月に行われます。
文楽では舞台では人形遣いが人形を見事に操り、客席から向かって右手にある床(ゆか)で太夫が物語を語り、三味線が奏でられます。
義太夫節は日本人でもすべて理解するのが難しいため、イヤホンガイドを利用できますが、このイヤホンガイドには英語版もあるのをご存知でしたか?
このイヤホンガイドを利用すると話の筋やセリフがほぼすべてわかるため、日本語がわからなくても文楽を120%満喫できます。場合によっては、イヤホンガイドを利用していない日本人より細かい内容を理解されているときもあるほどです。
ということで最近は私もかならず英語のイヤホンガイドを借りることにしています。
もちろん連れて行く前に英語で説明しましょう!
– 文楽は日本の伝統芸能で、ユネスコ世界無形遺産に登録されています。
Bunraku is one of Japan’s traditional performing arts and it has been designated as an Intangible Cultural Heritage by UNESCO.
– 人形遣い3人が一体の人形をあやつる人形劇です。
It’s a puppet play in which three puppeteers manipulate one puppet.
– 物語は太夫によって語られます。太夫は深い声と独特の節回しで語ります。
Stories are told by men called tayu. They chant the story in unique tone and deep voice.
– 三味線弾きが太夫のとなりで音楽を奏でます。
Shamisen players sit next to tayus to play tunes to accompany the chant.
太夫1人に三味線1人のこともあれば、人数が多いこともあるため、ここでは複数で説明しましたが、ご覧になる題目によって説明を変えてもいいと思います。
ご自分が文楽をご覧になるのも初めてという方もいらっしゃるでしょう。文楽は奥が深く味わい深い伝統芸能です。一度ご覧になればきっと好きになると思いますよ!
文楽について楽しく予習をするなら、三浦しをんさんの「仏果を得ず」 (双葉文庫) がおすすめです。
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