大学で教えていた時、学生から「先生、ホームステイに行きたいんですけど、でもちょっと怖いんです」というような相談をよく受けました。
英語関係の学部・学科でも、日本を出ることに不安を覚える学生がとても多いです。
早く海外に行ってみたくてわくわくしていた10代のころの自分を思い出すと、今の若い人たちが内向き志向といわれるのもわかります。
でもよく話を聞いてみると、そうでもないんですよね。みんな行ってみたい気持ちはとても強い。ただ、ニュースなどを見て怖くなったり、自分の英語力ではダメかもと思ったり、不安があるだけなのです。
でも、そこで一歩を踏み出すことで、人生変わります。日本以外の世界を知ることで、どんなに可能性が広がり、そして気持ちも楽になるか…
「行く前に悩んでも何も変わらないよ。こうなったらどうしよう?と思うより、なんとかなる!と信じて一歩を踏み出してみたら?」というのが私の定番の答えでした。
ちなみに親御さんも一緒になって心配しないで、背中を押してあげてほしいです。
ホームステイに行くことに決めたあとは何を準備したらいいでしょうか?
その質問に答える前に、まずホームステイ先のホストファミリーはなぜホストをしているのかを考えてみましょう。
わざわざ自宅に外国人を滞在させる理由はなにか。
多くの場合、期待されているのは「文化交流」です。
行く側だけでなく、迎える側も相手の文化を知りたいという気持ちを持っているのです。
ホームステイに行く際は、大げさに言うなら日本の文化大使としての役割もあるわけです。
ですから、自分が代表する日本のことを知りましょう。
「日本が嫌いで、100%アメリカ(または行き先の国)に染まってしまいたいから行くのに…」という学生もいました。
その気持ち、私もわからなくもないです。若い頃は、日本のことに全然興味がなかったし。
それでも何か、日本ならではのもの・ことを説明できるように準備して行きましょう。礼儀であるだけでなく、必ずよろこんでもらえて、そのあともずっとお友達でいてくれるでしょう。
その際、無理をして難しいことを準備せず、自分がよく知っているものを選ぶと楽ですよ。
英語で日本を紹介する例文は、Facebookや無料情報メールにも掲載していますので、ぜひご覧くださいね。