外国人観光客の皆さんは、JR各社の電車が乗り放題になる「ジャパンレールパス（Japan Rail Pass）」を持っていらっしゃることがよくあります。特に個人観光客の方は、ジャパンレールパスを活用して自由に日本中を回る方が多いです。
日本人は購入できない*ので、どんな仕組みか知らない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、
- 通訳ガイドとして外国からのゲストを案内する場合や、
- 外国から遊びに来るお友達を案内するという場合、
ジャパンレールパスについて、知っておいた方がいいことをまとめました。
＊日本人でも海外に10年以上在住している人は買える場合があります。
ジャパンレールパスの種類
ジャパンレールパスには次の３種類の有効期間があります。
- ７日間
- 14日間
- 21日間
そして、それぞれの有効期間に、
- 普通車用
- グリーン車用
の２種類があります。
ジャパンレールパスの引き換え
お客様は、海外で購入した「引換証」を持って入国します。
そして、利用開始したい日に、駅でジャパンレールパスと引き換えることになります。
たとえば入国されてすぐ、空港から成田エキスプレスや東京モノレールを利用する場合、
そこでジャパンレールパスに引き換える必要があります。
空港で迎えに行く場合、事前にみどりの窓口を確認しておきましょう！
ジャパンレールパスは自由席だけ？
ジャパンレールパスでは自由席にしか乗れないという話を
聞いたことがある方は少なくないと思います。
私も何度かガイドの先輩から聞きました。
でもこれは間違いです。
みどりの窓口で、乗車前に指定席券の交付を受ければ
指定席に乗車することができます。
そして、指定席券に追加料金は必要ありません！
ガイドしたあと、お客様が新幹線や特急に乗車される場合、
指定席券の確保をお手伝いしてあげると良いですね。
ジャパンレールパスで乗れない電車は？
ジャパンレールパスがあれば、新幹線も乗り放題ですが、
- のぞみ号
- みずほ号
については乗車できませんので、
注意しましょう。
また、JRの電車が私鉄電車路線に乗り入れをしている場合、
私鉄区間は料金が発生します。
利用される区間を事前に確認しておきましょう。
さらに、個室やグランクラスなどを利用する場合、
追加料金が発生する場合があります。
ジャパンレールパスで乗れるのはJR電車だけ？
JRであれば、電車以外にもバス、フェリー（JR西日本宮島フェリー) に乗車できます。
ただし、高速バスには適用されないほか、一部除外路線があります。
最新の情報は、JRに確認してください。
その他
ジャパンレースパスについて、
わかっているようでいて、意外な盲点があります。
それは、ジャパンレールパスをお持ちのお客様は、
JRを優先して使うということです。
例えば、A駅からB駅に、私鉄電車で20分、JRで40分かかり、料金はほぼ同じという場合、
私たちは当然私鉄電車を利用することを前提に考えます。
でも、お客様は、多くの場合
JRを利用することを選ばれます。
乗り放題ですから、あたり前ですね。
案内するルートを考えるにあたり、
JRを利用することを前提にするよう、注意しましょう！
とくに、お客様が次の目的地に向かうための
電車や飛行機の時刻が決まっているというような場合、
注意が必要です。
また、お客様から
「（待ち合わせの）9時につくには、A駅を何時に出れば良いか？」
といった問い合わせのメールがきた場合も、
ジャパンレールパスをお持ちの場合、そうでない場合、という２パターンで返信すると親切ですね。
今回は英語での案内というより、案内するための基礎知識としてジャパンレールパスをご紹介しました。
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