英語で「日本について話して」
というなんとも大ざっぱな依頼を受けたことはありませんか？
実はこの依頼、よくあります。
ホームステイ先などで「日本ってどんな国？」と聞かれたり。
でも、日本について話してと言われても、いったい何を話せばいいのか？
このサイトのテーマは「英語で日本のことを話そう」ですから、
普段は「お正月」とか「寿司」とか
具体的なことについて英語で説明する場合の情報をお届けしていますが、
今回は日本全般について教えて
という大ざっぱな質問にどう答えるかを考えたいと思います。
数分以内に話せる内容なので、例文自体は少ないのですが、それぞれについて説明が長くなるので、2回に分けてお届けします。今回はその一です。
日本の場所
海外では、日本がどこにあるか、どんな形の国かを知っている人は多くないです。
まずそこからスタートする場合。
日本の場所、地理的特徴を一文でさらっと触れておきましょう。
– 日本は東アジアにある島国です。
Japan is an archipelago located in the Far East.
archipelago（列島）というのは少し概念的なので、話す相手が子供のときや、英語のネイティブスピーカーでないときは、island nationに置き換えた方が良いかもしれません。
Japan is an island nation located in the Far East.
日本の気候
国について説明するとき、気候の説明は欠かせません。
日本の気候をひとことで言うなら
「夏は暑くて、冬は寒い」
ですね。
The summer is hot and the winter is cold.
中一レベルの英語で言えますね。
ほとんどの場合、ここまででオッケーです。
出身地が沖縄、北海道、北陸などで、この説明では当てはまらない方は、出身地の話も付け加えるといいかも。
私は九州出身、東京を経て、関西に落ち着いたので、上記の説明だけでいけます。
でも私は結構地理が好きだったので、プライベートガイドの場合や、興味がある人の場合、もっと説明することがあります。
夏暑くて、冬寒いのは季節風の影響が大きいので、そのことなど。
– 全くタイプが違う夏の季節風と冬の季節風によって、とても蒸し暑い夏と乾いて寒い冬になります
The summer and winter monsoons have distinctively different characteristics that cause very hot and humid summer and dry and cold winter.
とか。
雪は降るの？と聞かれることもあるので、そのときは降る場所もあると答えます。
Does it snow? – In some places, it does.
スキーやスノボに興味がある方以外なら、これで十分です。
梅雨のことも、雨が降っていて話題になったとき以外は無理に言わなくていいと思います。
というのも、個人的に梅雨＝Rainy seasonという言い方、ちょっと違和感があります。
Rainy seasonというのは、そうでない時期＝dry seasonと相対する言い方ですが、東京は梅雨より秋の長雨の方が降雨量が多かったりするし、日本は他の時期も雨はよく降りますね。
台風の話はよくします。
Typhoons often visit Japan. They sometimes bring violent storms and heavy rain.
日本の人口
人口の話は、数字のことよりも、少子化によって人口が減少しているという社会問題の話題の中でよく出ます。
日本の人口は2007年に1億2,700万人でピークに達し、その後減少に転じて2050年までに１億人を下回り、2100年には6,000万人前後になると予測されています。
The population of Japan peaked at 127 million in 2007 and then it started to decline. It is projected to fall below 100 million by 2050 and reach around 60 million in 2100.
当然ながら、日本政府は積極的に人口予測を発表しませんが、インターネットで「日本 人口」または「Japan population」というキーワードで検索し、「画像」を見れば、このような予測に基づいたグラフがたくさん出てきます。
そのような情報にふれられる方々に説明するわけですから、こういったデータについて知っておくことは大事です。
続きはその二で。
