女性専用車両、優先席、エスカレーターでの立ち方などを英語で説明するにはどう言えばよいでしょうか?
私たちが電車に乗るときに
当たり前のように従っているルールも
外国人のみなさんにはなじみがない場合があります。
じつは、英語de日本FacebookグループメンバーのMさんから、「電車利用のマナーを英語で説明する」という記事はどうですか?とご意見いただきました。
Mさんネタ切れ気味だった私を救ってくださってありがとうございます!
ということで、早速説明に入りたいと思います。
海外の人が不思議に思う日本の電車の特徴
まず、日本の電車の特徴について
考えてみたいと思います。
電車なんてどこでもいっしょ、
と言ってしまえばそうですが、
じつはとても日本らしい特徴がいくつかあります。
1. アナウンスが多い!
You’ll be surrounded by a lot of announcement!
車内アナウンス、駅構内アナウンスの双方で
これはもう間違いなく日本ならではの特徴です。
ほとんどの海外では、
電車の行き先は構内の表示と、
電車自体の行き先表示(ないこともある!)だけ。
日本では
「まもなく3番線に快速◯◯行きがまいります。
黄色い線の内側に下がってお待ちください」
から始まって
「駆け込み乗車は危険ですので
おやめください」
「普通◯◯行きをご利用のお客様は
足元赤い◯のついた乗車位置でお待ちください」
などなど
ほぼ途切れなくアナウンスが聞こえてきます。
電車に乗っている間も
「お客様にお願いいたします。
携帯電話での通話は周囲のお客様へのご迷惑となりますので
車内での通話はお控えいただきますようお願いいたします」
といった長いアナウンスが多いですね。
多い、というのはもちろん
海外の多くの国と比較して、という意味です。
外国人観光客のみなさんにとっては
こんなことも異国情緒のひとつになります。
ちなみに、スーパーなどのお店も
常にセールについてのアナウンスが聞こえますが
これもみなさんびっくりされます。
悪い言い方をすれば「日本のお店はうるさい」ということになり、
中にはそんな感想を持ち帰る方もいるようです。
でも多くの方は、自分の国とちがっておもしろい!
と思ってくださいます。
脱線しましたが、
電車内、駅構内のアナウンスが多いこと = 日本らしさのひとつとして
覚えておきましょう。
2. 整列乗車にびっくり!?
We (Japanese) form a line to get on a train.
これは言わずもがなですね。
整列 be in a line
列に並ぶ get in a line または stand in line
イギリスでは queue up とも言います。
ちなみに私は、整列乗車がなかったころをおぼろげに覚えています。
と書くと年齢がわかりますね。
整列乗車が一般的になったのは80年代ごろでしょうか。
一度ルールができたらきちんと従うのが日本人。
海外でも電車やバスに並んで乗ることはよくあります。
ただ、日本はルールがさらにしっかりしていますね。
乗る電車によって並ぶところが違ったり。
You need to make sure to line up in the correct line depending on a train you want to get on , since there can be several lines on the same platform.
3. 時間が正確!
日本が世界一の分野は何?の記事にも書きましたが、
日本の電車は時刻表ぴったりで運行されますね。
海外では程度の差はあれ、電車の遅れは一般的なことなので、
時刻表通りにくるということは
びっくりするポイントです。
Trains in Japan run dead on schedule.
Trains in Japan comes right on time.
電車内でのマナー
1. 優先席 priority seat
これは海外でも一般的なので、priority seatといえば通じるでしょう。
また、日本は掲示に絵が付いていることが多いので
どんな人を対象にしているのかも、わかりやすいですね。
2. 携帯電話ので通話 talking on the phone onboard a train
日本では車内での通話はマナー違反というのが一般通念になりましたね。
私も車内での通話は控えるべきだと思います。
しかし、海外では禁止のところはそれほど多くないようです。
ということで、伝えるなら
In Japan, it is not considered appropriate to talk on the phone on a train.
ですね。
バスでも一緒ですから、or a bus と付け加えてもいいかも。
3. 女性専用車両
女性専用車両 women-only car
朝の通勤時間帯など、
女性専用の車両があることがあります。
Some train companies have women-only cars especially in morning commuting hours.
なぜ?と聞かれたら
痴漢対策 a measure against gropers
とでも答えるしかないですね。
女性専用車両はインドやブラジルにもあると聞きました。
またいくつかのイスラム教の国では
終日女性専用車両があるそうです。
駅構内でのマナー
整列乗車のことは上に書いたので
それ以外のこと。
1. エスカレーターのマナー
東は左側に立つ(右側が歩く人)、西は右側に立つ(左側が歩く人)
とよく聞きますが、
私の経験上では、
エスカレーターの右側に立つのは
大阪・近畿圏のみです。
近畿圏でも京都は左側に立ちます。
ここでは私の経験に沿って説明しますが、
違う経験をされた方は、教えてくださいね!
大阪・近畿圏以外を訪問されているゲストなら
On a escalator, you leave the right side open for people walking up or down.
で十分ですが、日本中を旅するゲストなら
In Osaka, they leave the left side open for people walking up and down the escalator.
In all other places in Japan, you leave the right side open.
と説明したほうがいいですね。
ちなみにエスカレーターは本来立ち止まって乗るもので
歩くのは危険とされているそうです。
でも実際そうなっているので説明するしかありませんね。
2. 携帯電話を使いながら歩かない
海外でも同じ問題がおきています。
携帯電話を歩きながら使うのは
本当に危険ですよね。
ですから、説明しなくてもいいくらいですが
実は残念ながら日本はこのマナーに違反している人の割合がすごく多くて目立つ!のです。
ルールを守るはずの日本なのに、
携帯電話の魔力にはあらがえないのでしょうか。
結果、ゲストとの話題になってしまうことがしばしば。
It is breach of manners to use a mobile phone while walking, especially in a busy train station.
Unfortunately many people do it nonetheless.
と現実を伝えるしかない… ちょっと悲しい。
あ、ちなみに、nonetheless を使いましたが、
同義の nevertheless を使うなら文頭です。
nevertheless は文頭、nonetheless は文末のことが多いので、
ついでに覚えておきましょう。
以上電車利用のマナーを英語で説明してみました。
ほかにこんな表現が知りたい、こんなテーマを扱ってほしいなどありましたら、
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