地震・火災などの非常時に情報を英語で伝える、説明する

地震や火災といった非常時に、

周囲の外国人に、英語ですばやく

避難情報や、交通機関の運行状況などを伝えられれば

観光に来ている人*だけでなく

普段から日本に住んでいる外国の人にとっても

とても助かると思います。

ということで、今回は「地震や火災などの非常時に使える英語」をテーマにお伝えしていきます。

緊急時にもすぐに思い出せることが大事なので、

たくさんの表現ではなく、

いくつかの必須表現だけを紹介することにします。

*通訳ガイドを目指している方にとっては、2018年度から試験科目に加わった「通訳案内の実務」では危機管理についての問題も出る可能性があります。

地震や火災などの非常時に使える英語

震度を表現する

地震の際、混乱をまねきやすいのが

震度

の表現です。

実は「震度」は日本特有の表現で、ほとんどの外国の人には通じません。

英語にすると

震度 = Japanese intensity scale

直訳すると、

日本独自の自身の強さについての尺度

です。

日本人同士だと「うちは震度… だった!」

という表現が

とても一般的ですが、

日本語がわからない海外からのゲストに対して

震度を説明しようとするより

マグニチュードと震源地を伝えましょう。

慣れ親しんでいない単位は、よくわからないものです。

私たちが、30マイル先 とか 4ポンドの魚 とか聞いても実感がわかないのと同じです。

 

Magnitude 6.1 (マグニチュード シックス ポイント ワン)

震源地 epicenter / seismic center

などの表現になります。

 

さきほどの地震は、マグニチュード6.1でした

It was magnitude 6.1 earthquake.

震源地は大阪北部でした。

The epicenter was northern part of Osaka.

 

安全を確認する際の英語

地震直後に、

ゲストから電話がかかってきたり、

SMSで連絡を取る際、使う表現を紹介します。

 

大丈夫ですか?

Are you OK?

けがはありませんか?

Are you hurt? または Are you injured?

割れたガラス(食器)でけがをしないように気をつけてください。

Be careful. Don’t get hurt by broken glasses (dishes).

室内にいますか?それとも外ですか?

Are you inside or outside?

建物は大丈夫でしたか?

Are there any damages to the building?

 

避難情報を伝える

避難する

は英語で

evacuate (発音:イーヴァーキュエイト)

といいます。

すぐに避難してください

Evacuate now! または You need to evacuate now!

evacuateという言葉、発音がちょっと言いづらいかもしれませんが、

今いる場所を出て避難しなければいけないという事態を最も的確に伝えられるのは

この言葉です。

安全な場所に逃げてください

Escape to safety

という言い方もありますが、

安全な場所ってどこ?

混乱した地震後の状況で

どこが安全か、話している自分もわからないときが

あるかもしれません。

すでに、避難所 evacuation center / earthquake shelter

の情報がある場合、

場所を次のように伝えましょう。

避難所がABC小学校に開設されています。

Evacuation center is set up at ABC elementary school.

 

津波がくることを英語で伝える

津波がくる可能性がある地震の場合や

津波警報 tsunami warning /  tsunami alert

が発令された場合、

あなたが高台に避難するように伝えることが

その人の命を救うかもしれません。

すぐに高台に避難してください

Run to the hills!

津波は

tsunami

そのままで伝わることがほとんどです。

日本語がそのまま英語になるほど、

日本に代表される現象なのかと思うと

少し悲しいですが、

伝えることが目的ですから、そのまま使ってください。

Tsunami is coming!

と言って、??という顔をされたら、

英語圏の人ではないなど、tsunamiがわからない可能性もあるので、

身振り手振りも交えて

tidal wave

という表現に置き換えてください。

Tidal wave is coming!

 

交通情報・運行状況を英語で伝える

先日の大阪北部地震の際、

日本に住む外国人の友人が、

電車で通学している子供達と連絡が取れないことに

とても困っていました。

電車やバスが止まってしまって、子供達が携帯電話を持っていない場合、

たしかになかなかすぐに連絡をとることができませんよね。

まず、普段から、そのような緊急時は、

周囲の人の電話を借りて連絡するよう伝えておければ良いのですが、

自分の住む場所で大きな地震が起きるとは思っていないという場合も多く、

なかなかむずかしいですね。

(地震の際は通話は控えた方が良いこともあり、周囲の人の電話を借りてメッセージを送ってもらえれば安心ですね。)

沿線の運行状況を伝える際はつぎのような表現になります。

近鉄奈良線は運行を停止しています。

Kintetsu Nara line has stopped the operation.

運行再開の見通しは立っていません。

They don’t know when they resume their service.

バスは (通常通り) 運行しています。

Bus companies are operating (normally).

 

英語でのSOSを理解する

こちらから情報提供をするだけでなく、

外国の人が非常時に助けを求めて来た際のことを

考えてみます。

火災などで、家族がまだ家の中にいるという場合

… is still inside

自分がまだ家の中で出られないという場合

… is trapped inside 

などの表現が使われます。

Help! I am trapped inside!

助けて、家の中から出られません

日本語でも同じですが、

パニック状況の相手を助けられるのは、

冷静な対応です。

電話なら決して切らずに、

別の電話から消防に連絡するなどの手段をとってくださいね。

 

情報アクセス

日本人であれ、外国人であれ、

地震が起きた際、情報にアクセスできることはとても大事ですよね。

先日の大阪北部を震源とする地震の際、

英語での情報提供がされているサービスを検索したところ、

個人やNarawalkなどの外国人向けガイドサービスのツイッターやSNSチャンネルの、

電車の運行状況などの情報提供がアクセスしやすかったです。

本来、公共の情報提供サービスにすぐアクセスできれば良いのですが、

まだまだ外国人向けサービスのリーチが足りているとはいえません。

とはいえ、

近所にあまり日本語ができない外国の人が住んでいる、

外国人の友人がいる、

というような場合、

ご自身がそのようなサービスを日頃から知っていて、

非常時に伝えられれば、きっと相手の方も助かると思います。

お住いの都道府県や自治体の、外国人向け情報サービスについて

日頃から調べておくことをおすすめします。

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